イモリの再生がヒトの組織の再生への足掛かりとなるかも?

「トカゲのしっぽ切り」という言葉があるように、トカゲは危険を感じたり、敵から逃げる際に、自分のしっぽを切って逃げてしまいます。しっぽは切れてもまた生えてきます。
トカゲによく似たイモリは、しっぽはもちろん、足、あご、眼のレンズなどを失っても完全に再生することができます。

またイモリは驚くことに心臓も再生できます。イモリの心室を半分近く切除しても再生するという報告もあります。イモリの心臓にある心筋細胞が脱分化して増殖し、組織を再生している可能性があり、研究が進められています。

このようなイモリの再生は、種々の遺伝子の発現調節で行われています。 イモリの組織再生に関わる遺伝子を特定し、わたしたちヒトの遺伝子と比べることが、ヒトの組織の再生への足がかりとなるかもしれません。

関連記事

  1. APS療法

  2. 細胞培養で用いる赤い液体は何?

  3. 再生医療等製品治験と医薬品治験とは何か?または違いについて解説

  4. 幹細胞を使った再生医療の副作用について

  5. iPS細胞とは?

  6. 疾患特異的iPS細胞